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感想:「沖で待つ」 

久しぶりに文学作品を読んでみました。

おにぎりの前日、飲みすぎた日本酒の中には、
福井の「早瀬浦」というお酒がありました。
これ、辛口ですっきり、甘さなし。お勧めです。

基本的に雑食で、どちらかというと賞味期限よりも、
自分の舌を信じろと、育てられてきました。

このブログもとりとめなくすすみます。
たまには、感想文などは、いかがですかい?




「沖で待つ」  文芸春秋 952円



絲山秋子氏の芥川賞受賞作品。

「男と女に友情を描くのがうまい。」

そんな日経新聞の書評をみて、読んでみた。

ボクが過去に書いた「親友までの距離」で、
友達への友情を書いたつもりが、

「本当は、好きなんでしょう?」

と、人から言われたことがきっかけで手にする。

なかなか難しい男と女の友情の距離感ってやつを、
どういう文章にしているのかを知りたかったんだ。

同じぐらいドライに書いたつもりだけど、
そうは見えないのかな。(筆力の違いはあるけど)

男と女に友情があるという場合、
恋愛に発展するかどうかの見極めが互いにあって、
そうでない場合は、友情になる。

相手も相応に大人で、
距離感がわかっていることが最低条件だろう。

この作品は、シンプルで登場人物の個性もあって、
ラストまで、安心して読める作品。
ラストは、ラストでごちゃごちゃしてるけど。


本作品は、職場での人間関係や同期のつながり
を仕事を通して描いている。

職場では、ほとんど、泥臭く、みっともなく、
汗にまみれ、情けない。

親しい人には見せたくない場面が多々ある。

でも、同期の場合、
その体験の共有が、親しさにつながる。

一緒に仕事をしないと、人は見えてこないと思う。

舞台は日本企業で営業職を経験した人なら、
どこか思い当たるふしがあるだろう。

社会人になって、最初に働いた支店、場所、土地への思い入れ。

そこで育ててもらったという自負。

同期はばらばらで全国に散らばり、
たまに機会を作って飲むという状態。
なぜか、飲むだけで安心してしまう。

転勤は日常茶飯事。

結婚は、おなじ職場で出会った人で、
なんだかんだいっても、結婚までしている。

仕事のサボり方、息抜きの仕方とか・・・

営業という一線にいるからこそ、
共有できる風景がある。

そんな雰囲気の会社から離れてしまったので、
懐かしく、読んだのでした。

「すべての働く人にーーー」

という帯がかけられているけれど、
よいコピーだと思う。

とくに、女性のほうが読みやすいかな。

表題作ではなく、36歳でお見合いのエピソードを題材に
元総合職の心を描く、「勤労感謝の日」もなかなか。

こういう風景、僕は好きです。
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