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もし僕らの言葉がウイスキーであったなら。 (筆者:サコさん) 

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もし僕らの言葉がウイスキーであったなら、もちろん、
それほど苦労することもなかったはずだ。
僕は黙ってグラスを差し出し、あなたはそれを受け取って
静かに喉に送り込む、それだけですんだはずだ。
とてもシンプルで、とても親密で、とても正確だ。


村上春樹著「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」より抜粋。
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この本に出会ったのはいつだったろうか。
おそらくは5年くらい前。
大学在学中にバーテンダーをしていたから、お酒の知識がついた。
ウイスキーは「酔い潰れる」為のものでは無く、
「味わう」為のものだと気づいた頃。

初めは、背伸びしていたからかもしれない。
あるいは、カッコつける為だったかとも思う。

初めてコーヒーをブラックで飲んだ時のように、
大人への仲間入りの何回目かの通過儀礼だったと思っている。
それでも、僕は飲み続けた。ビールから始まり、
ウイスキーで締めるルーティンが当たり前になって、
ウイスキーが当然のように思えた。


そんな中で出会った、「ラフロイグ」というウイスキー。
スコットランドのアイラ島で造られるウイスキー。
消毒液のような香り、ノドが焼け付くアルコールの痛み。
初めは不味いと思いながらも、いつしかそれこそが
ウイスキーだと思うようになった。
僕はお酒に関しては浮気者だから、ビールでもワインでも
日本酒でも焼酎でもラムでも、カルーアミルクでも飲んでしまう。
ウイスキー以外でも好きなものはいっぱいある。
もともとバーテンダーだから、あらゆるお酒に抵抗が無い。

それでも、あの時ラフロイグを飲んでいなければ、
食品業界への就職を考えなかったのかもしれない。
それだけ出会いが鮮烈だった事を記憶している。


ウイスキーでもワインでも、味や香りを何かに例える事が多い。
ナッツのような、草むらのような、マスカットのような、
よく熟れたアンズのような…。

そんなことはどうでもいい。
いくら言葉で表現しても、僕が思う草むらと、
あなたが思う草むらなんて違うのだから。
まずは飲んでみて欲しい。
それだけで全てが伝わるはずだから。



9月、僕はアイラ島に行く。
理由なんて無い。それが自然であり、必然だから。
気心の知れた仲間との、
もしかしたら最初で最後になるかもしれない海外旅行。
同じ価値を見出せるからこその決断。
ロンドンから、グラスゴーへ、そしてアイラ島。
東京から博多に飛んで沖縄に行くようなものか。

だけど、そこに行く事に意味がある。
すべての答えが待っていると思うから。

その理由が分からなければ、ラフロイグを飲んで欲しい。
もしかしたら、僕と貴方は解り合えるかもしれないから。

どうやら、それは往々にして後から気付くものかもしれないけれど、
自分の人生を変えるものなんてそこらじゅうに転がっているし、
望めばそれはすぐに手に入るものなのかもしれない。
それが、食べ物だったり、本だったり。映画やスポーツ、
もしくは人かもしれない。
自分にとってそれが、たまたまウイスキーであったり、
スノーボードであったりしただけで。



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僕らはことばがことばであり、ことばでしかない世界に住んでいる。
(中略)
でも例外的に、ほんのわずかな幸福な瞬間に、
僕らのことばはほんとうにウイスキーになることがある。
そして僕らはいつもそのような瞬間を夢見て生きているのだ。
もしぼくらの言葉がウイスキーであったなら、と。

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同じ趣味・同じ価値観なら、そこに言葉はいらない。
時間・場所・味・喜びを共有する事が全てであり、
それだけで解り合えるはずだ。



まったくオチを作る気が無いサコの気持ちも、
貴方に届いて欲しいと願っている訳ですよ。
最後はサンボマスター口調で逃げている訳ですよ。




もし、僕らの言葉が。
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コメント

いいね!!

更新していて言うのもなんだけど、

いいね!!!

この感覚が旅の間ずっと流れていたような。

すっとするね。

いいね!!!

「いいね!!!」っていう感じ、よくわかります。

脳内モルヒネが出まくりの心身ともに活性化された旅だったのではないかと想像できます。

いろんな意味で、いいね!!!

>ひっしーさん

快感神経刺激しまくりの旅でした。

日本に帰ってアイラボケです。
この文章のこの感覚だったんですよねぇ・・・ほんとに。

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