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写真へのまなざし 

言葉は、通じるようで通じないことがあるので、非言語的な芸術の不思議さの秘密を知りたいと思っています。ぼくの興味は、人がなぜ心を動かされるのかに向かっているようです。写真というキーワードで横串で刺したら、こんなふうになりました。


新聞は、写真のトリックに注意をして読んでいる。最近よく目にする謝罪をするトップの写真、その後に撮られたと思われる目頭を手で押さえる経営者の写真。それが選ばれただけの理由があって、何らかの作り手の意図がある。記事の分析にあわせて、メディアが作る強烈なイメージなのだ。印象に残りやすい写真の影響を受けないように、活字の情報を冷静に読み取るようにしている。

報道写真の映像のマジックとちがって、プロの写真が作り出す構図を意識すると鑑賞するのが楽しくなる。撮影の初歩的なテクニックに、黄金比といわれるバランスがある。人が潜在的に美しいと感じる比率である。この比率を観るときに意識するだけで、写真家の計算された技術を感じられる。

黄金比を知ったのは、テレビ局でバイトをしていたときに、報道カメラマンから国際部のデスクにまで昇進した人から、ぼくの旅の写真のトリミングを教えてもらったのだ。ガンジス河に沈む太陽の燃えるような空と地平線を分ける比率は、黄金比を意識するといいと。なるほど、それを意識するとバランスがよく見えてくるから不思議なものだった。

今発売されている2007年4月号の雑誌TITLEは写真家の特集が組まれている。
title0704.jpg

掲載されている写真家たちは、いずれもプロだから被写体選びから構図まで前衛的でぼくのような素人が批評するのはおこがましい。そのなかで印象的だったのは、日本最高の“アマチュア写真家”と冠をつけられた植田正治氏の写真。意図された構図、写真家が観る者を意識して作ったバランスの世界。漂ってくる空気感が作品のオーラになっている。

大手雑誌の写真特集には、裏にカメラメーカーのスポンサーが見えてくる。もれなくこのTITLEにもカメラのオススメやレビューが小さく載っている。その中に、前から目をつけているリコーのGRデジタルが出ていた。
20070302003552.jpg

銀塩時代からの名機、なぜかぼくの周りでこの機種を持っている人が多い。流行の画素数、手ぶれ争いをせず、作りこみのよさからユーザーの評判がよいカメラ。ぼくは、一眼レフの大袈裟な感じよりは、山にも簡単に持っていけて、身軽にフットワークの軽いGRをまずは試してみたい。

3月半ばから始まる写真展で、行きたいのがグレゴリー・コルベールの『ashes and snow』。場所はお台場のノマディック美術館。

20070302003542.jpg

オフィシャルサイト
http://www.ashesandsnow.org/

1月15日だったか、NHKハイビジョンでコルベールの取材の模様を放送していて、そのときからその映像が頭に焼きついている。動物と人間のこの調和のとれた世界は一体なんなのだろう。とても不思議なのだ。肉食獣や巨大なゾウやクジラとダンスを踊る人間の姿が、見慣れないから不思議にうつる。

なぜと考えると、動物と踊ることは人間の理想だが、太古の昔からそれは幻想でしかなかったということか。映像や写真がこれだけ圧倒的に美しいのに、すとんと胸に落ちてこないのは、人間と動物との距離が遠いからかもしれない。この正体を現物で確かめないといけない。

というわけで、ぼくの中では写真が熱い。

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